一番がいい!!〜番外編〜





帰り支度をして、意を決して



「あのさ…」



振り返り声を掛けようとすると






「智哉いる?」



窓から顔を出したのは、




あれは、三浦センパイ?



なんでココに??




高梨さんの顔を見たセンパイは、「チッ!」と舌打ち。





わぁ〜!わかりやすい!


高梨さん、嫌われてるなぁ…






「なんですか?」



智哉の顔は笑ってるけど、不機嫌な声。




まぁ、あの顔は怒ってるってわかるのはオレだけなんだろうけど。





「明日から、ちゃんと来るかと思って」



あぁ…



バスケ部に入る話か…



本当に入るのか?



あれから、智哉とはその話をしていない。




相川さんのこともあるけど、吉雪センパイがそれで幸せなのか納得できなかったから…





「行きます…

三浦センパイもわかってますよね?」



「大丈夫!大丈夫!」



ピースサインで答える。



無表情の相川さんがオレにコッソリと




「何の話?」



智哉のこと気になるんだ…





「智哉、バスケ部に入るんだって」




その声が高梨さんに伝わって




「バスケ部?!」




相変わらず反応が大きい…






「春の大会までの助っ人!

最後の大会くらい勝ちたいから、

頼んだんだ!

なっ?」




「… そーですね…」



冷たい声…




「そんな怖い顔するなって!

悪いようにはしないからさっ」




クスクス笑ってる。





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