一番がいい!!〜番外編〜

〜ナンパ〜





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日曜、今日は爽やな秋晴れ。



花火大会のときにケータイ番号交換してから、相川さんとはちょいちょいメールしてる。



昨日のメールで、高梨さんと電車に乗って少しにぎやかな街まで買い物に行くって。



オレも智哉を誘って、街まで行くことにした。






もちろん借りは増えた…


借りを返せないから、【貸し100】くらいになるとメシを奢らされるようになった。


今日の昼メシはオレ持ちかもなぁ…



何時からとか、どの辺りの場所か聞いた訳じゃないから会えるかわからないけど、会えたら運命じゃない?!








街をブラブラすると、



「暇?

これから、一緒にご飯行かない?」




何回も声を掛けられる。




いい加減、ウンザリ…



「今から彼女に会いに行くんで!」



智哉は、声を掛けてくる人たちを見ることも、立ち止まることなくウソで切り捨てる。



オレには出来ない…




「ごめんね!」




オレは、その人たちに申し訳ない気持ちで笑顔で去ることにしてる。








なんだか、今日はやけに相川さんからメールが来る。


高梨さんとの買い物、退屈なのか…?



智哉は好きな店をブラブラしてるし、背中を眺めつつメールを返す。



さっき、あっちの方に居るってメールだったから、本当に会えるかも?!




でも、ストーカーだと思われないか?




オレの最近お気に入りの店もあっちの方だし。


たまたまだよ!!








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