一番がいい!!〜番外編〜
「男を舐めるなっ!
連れて行かれてたら、何されてたかわからないんだぞ?!
そんな細い身体で、高梨さんが守れるのか?
てか、自分も守れないじゃないか!
男だって、女を守るのは覚悟がいるんだ!
簡単に考えるんじゃねーよっっ!」
チラチラと視線が向けられているのに気付いたが、おかまいなしに怒鳴り続ける。
相川さんは、ただ
「ごめんなさい…」
ボロボ涙をこぼしながら、何度も繰り返していたけど、オレの怒りは収まらない!
オレが今日、ここに来なかったら…
会えていなかったら…
考えれば考えるほど、胸が締め付けられるほどの恐怖を感じる。
「…翔平、その辺りにしとけ。
遊実も十分わかっただろうから…
なっ?」
智哉がオレの肩をたたいた。
まだ、言い足りなかったけどグッと言葉を飲み込んだ…
「どこか入らないか?
落ち着いたほうがいいだろ?」
智哉は、高梨さんの腕をつかみ立ち上がらせると、肩を抱いて歩き出した。
オレは、相川さんの手をギュッと握って歩き出した…
二度と、他の男に触らせてたまるか!!