一番がいい!!〜番外編〜
あっ…!
「名前呼び、便乗させてもらってサンキューなっ!」
ずっと、呼びたかったんだけどそんな勇気もなくて…
他の男に遊実を触らせてしまった最悪な日だったけど、名前呼びできるようになったのは、最高に嬉しい!!
「貸し【1】なっ!」
そーです…
あのカフェの会計はオレ持ちになりました…
なのに、また『借り』ができてしまう…
あっ、あれも聞いとかないと…
「もしかしてさ…
智哉って…
知里のこと好きなの?」
隣を見ると、さっと口元を手で隠して横を向いた…
やっぱり…
「なんで、教えてくれなかったんだよ?!」
「いや…
隠していたわけじゃないんだ…
静香センパイのこと、マジで好きだったのに、こんなに簡単に他のヤツを好きになる自分が信じられなくて…」
あれ?
照れてるのか?
「いつから?」
「…気付いたのは、花火大会のとき。
浴衣姿にやられたんだけど…
よくよく考えれば、あのときかもなぁ…」