一番がいい!!〜番外編〜
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「遊実、ちょっといい?」
教室の窓から顔を出した。
体育館からノンストップ!
立ち止まると、話しかけられなくなりそうだから勢いに任せて…
「昼休みの練習に行ったんじゃ…?」
知里が不思議そうな顔をして声を出した。
遊実は、黙ってうつむいてる。
「あぁ…行くには行ったけど、サボった…
このまま、練習してても気になるし…」
髪をクシャッとかき回しながら、横を向いた。
何やらコソコソと2人で話したと思ったら、遊実が教室から出てきた。
智哉の言うことが本当なら…
オレにもまだ、チャンスが…
並んで歩き出した。