一番がいい!!〜番外編〜
チャイムが鳴って慌てて、オレたちは教室に戻った。
まだ、智哉と知里は戻って来なくて…
あそこから、ダッシュで教室まで来たらもう来るはず…
遅くねーか…?
授業始まっちまったぞ…?
サボりってことは、絶対ない…
そう思っていると…
ガラガラ…
クラス全員の視線が音のした方に向けられた。
はぁはぁ、肩で息をする知里。
後ろで、王子様スマイルで知らん顔してる智哉。
「オマエら2人何やってるんだ!
今週、補習に参加だ!」
「えぇ?!」
思わず笑ってしまう。
この状況で、よく言えるなぁ!!
「高梨!
何か文句があるのか?!」
「ありません…」
「だったら、早く席に着け!」
「「すみませんでした…」」
声をそろえて言うと、静かに席に着く。
智哉も補習かぁ!
智哉が一緒なら、大也センパイもなんとかしてくれるだろ!
ラッキー!!
何があったかはわからないけど、昨日が最悪だった分、まとめて良いことが来た感じだ!
何が一番って、遊実と普通に話せるようになったことだけど。