一番がいい!!〜番外編〜
オレらの大爆笑に怒った知里が立ち上がると、
「なんなの?!
なんでそんなに笑ってるの?」
「なんなの?!って、こっちのセリフよ!
あたし、兄も弟もいないし、おばぁちゃんも元気だし!
両親も仲良い方だと思うよ?
てか、どーしてそんなことになる訳?!」
「いやぁ!
知里の発想ってすごいよね!
ぶっ飛んでる!」
こいつの頭ん中どーなってんだ?!
智哉も変わった奴、好きなっちまったもんだなぁ。
ヤベー!
笑いが止まらねーや…
「どんな安っぽいドラマでも、そんな話は作らない!」
智哉の一言でまた、笑いが起こる。
3人とも、とことんツボにはまって、笑いが止まらない。
キーンコーンカーンコーン…
ガラガラ…
「おはよー、
なんだ?
そこ3人どーした?
楽しそうだなぁ…」
担任が不思議な顔をして入ってきた。
その声に笑いを押し殺すオレら。
でも、とても返事ができる状態じゃなくて…
クラスメートもみんなこっちを見てるし…
「なんでもありません。
お気になさらず、続けてください」
この場を収めようと、知里が言ったもんだからさらにおかしくて!!
HRの内容は、全く聞こえなかった…