一番がいい!!〜番外編〜
体育館に行くと、智哉が先に弁当を食ってた。
「くっついたかと思ったら、早速仲のいいことですね!」
ニコリと王子様スマイルを向けられた。
「まぁね!
9か月も片想いしてたからなっ。
智哉、構ってやれなくなるけど寂しがるなよ!」
弁当を、開きながら言うと
「オマエは、いいよなぁ…」
ボソッと呟いた。
「ん?
どーした?」
いつになく寂しそうな声だった。
知里にコクれない、オレと同じただのヘタレじゃないのか?
何か、他にあるのか…?
「オレ、知里に嫌われてるんだ…」
ボソッとつぶやいた。
驚いて言葉を失った…。
…嫌われてる?!
なんで??
知里はオマエのこと好きって…
サッと弁当を片付け、練習の用意を始めるのに行ってしまった。
「ちょ、あっ…」
背中に言葉を掛けたが、驚きすぎて言葉が続かない…
なんで…?