一番がいい!!〜番外編〜
智哉の背中を見ながら、弁当を食ってたら
「翔平!」
ベシッと頭を叩かれた。
こんなことする人は…
「イタイっす、大也さん…」
「まず、オレに言うことがあるんじゃないのか?」
ニヤニヤしながら、仁王立ちでオレを見てる。
「遊実をダマしてくれて、ありがとうございました。
危うくすれ違いになるところでしたが、なんとか付き合うことができました。
これも全て大也さんのおかげです」
感情を全く込めず、棒読みで答えた。
「そうかそうか!
そんなにオレに感謝してるんだなっ!」
髪をガシガシっと撫でられて、慌てて直す!
この人にイヤミを言っても通じないな。
人の話を聞いてるかも怪しいもんな…
「ミッション、頑張れよ…」
小声でそれだけ言うと、準備に行ってしまう。
「早く、静香からアイツを離してくれよ…」
続きの言葉は、オレには聞こえなかった。