ラッキー☆セブン
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小さい頃はずっと信じてた。

うんと昔から信じてた。

きっとどんなに辛くて大きな悩みでも吹き飛ばしてくれて、どんなにちっちゃな馬鹿みたいな話でも楽しくて一緒に笑っちゃう素敵なヒーローが隣に居てくれるってこと。

ねえ、





あなたは今どこにいるの?




好きだ。

中学の時仲の良かった男子にそう言われて1番初めに思ったことは『迷惑』だった。

付き合ってもそうでなくても今まで通りなんて出来ない。

成り行きで返事は保留ということになってしまい、家で考えている時ふとそう思った。好きだって伝えて迷惑がられるなんて可哀想な話だなんて他人じみたことまで思った。その時は他人事でいられたんだ。自分が今の位置に立つまでは。







ここは、とある街の一角にあるレストラン。


『えーっと、松重さん。高校2年生か。他にバイト経験とかはなく、うちが初めてね』

『、、、、。はい。』

(ええええ、どうしよう。未経験者大歓迎とは書いてあるけど経験者のがいいってことかな?)

私、松重ハル(16)は人生初バイトの面接に来ています。今更だけど人見知りだっていうのにレストランのホールスタッフを選んでしまった自分を恨む。どうして焦って決めちゃったんだろう。追い詰められた時の悪い癖だ。


履歴書を片手に持った白髪まじりの店長が喋る。

『どうしてうちの店を選んだとかありますか?』

(え、えーっと、、、。)

『色々と探してみて1番いいと思ったからです』

ちょっ、適当でしょ!まあ確かにバイト探しのアプリで条件絞り過ぎたたらココとガソリンスタンドしか無かったなんて言えないけども。本当は人見知り克服を密かな目標にしているんだけどね。恥ずかしくて言えない。

『1番よかったから、、、。ねえ、、。』

あー、、、。アバウトすぎたよね、、、。こりゃまずいかな、、、。


『んー、、、。とりあえず採用ってことで』

へ!?こんなあっさり、、、。悩んでるように見えたけど気の所為かな、、、。

『あ、ありがとうございます、、、』

ああ、、、。決まっちゃった、、、。



私の人見知り克服大作戦(?)の始まり始まり。








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