clover
「野田さん?」

思わずじっと見つめていた私は彼の言葉で我に帰る

「えっと…佐々木くん、だっけ?
私の名前どうして知ってるの?」

「名前を知ってるのはさっき聞いたから…と言うより聞こえたから。かな?」

「聞こえた?」

「うん。ここで寝ていたら野田さんたちが来て、それで聞こえてきたってこと」

そう言いながら佐々木くんは木を指差した

「えっ?
じゃあもしかしてこの木の上で寝てたの?」

「そうだけど?
でも意外と木の上って風が気持ちくていいところだよ」

俺のお気に入りの場所と笑う佐々木くん

君はサルですか!と言いたくなるよ
と言うか…。告白も聞かれてたってことだよね?なんか恥ずかしい…
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