clover
翌日、私は約束通り昨日の場所に来た

「遅い…」

昼休みが始まって大分たつのに佐々木くんが来る気配がない

もう少しだけ、と思い
木にもたれかかって座っていると
太陽がちょっどいい感じに当たってそよ風がとても心地よい

つい眠ってしまいそうになりながら佐々木くんを待った




「…だ…ん」

「の…ん」

「野田さん!」

誰かに体を揺さぶられて名前を呼ばれ目を開ける

「おはよう。」

目の前に佐々木くんがいて

「もうすぐで授業始まるよ?」

と言う声でハッ!とする

「私…もしかして寝てた!?」

「うん。とても気持ちよさそうに」

ニコッと笑う佐々木くん

「本当ごめん!!」

昨日の今日出会ったばかりの人の前でついとは言えども寝てしまうなんて

「気にしなくていいよ!
もとはといえば俺が遅れたのが原因だし」
< 7 / 10 >

この作品をシェア

pagetop