clover
そんな佐々木くんを見て

「あれ…なんで…止まらない…」

涙が止まらなかった

一番、言って欲しかった言葉を
一番、気づいて欲しかったことを

あったばかりの貴方に言われ、気づかれた

でもなんで?私が助けを求めていることに気がついたの?
私は人前では平然と普通にしていたはずなんだけど…

まるで私の心を読んでいるかのように佐々木くんが答えた

「さっき、寝てる時に
”寂しい”、”助けて”、”もう嫌だ”
って言いながら魘されてたのを聞いた」

だからか…と私は思った
でも、普通昨日あった人にこんなにも優しくなんてできないよ。
今度は佐々木くんのその優しさに涙が流れる

「話なら俺でよければ聞くよ?」

と言う佐々木くんのその優しすぎる優しさに

この人になら話してもいいかなと思った

一度も誰にも言ったことのない秘密を…
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