好きとか。
さすがに1限目サボっちゃったから
すぐに教室に帰った。
涙もひっこんだし、
だいぶ落ち着いたしね。
ぜんぶ蓮のおかげ。
『やぎ~!おかえり!
ほら!さっき売店でやぎが好きな
ももメロンパン買ってきたよ!』
教室に入ると愛とのんちゃんが駆け寄ってきて
私にももメロンパンを渡してきた。
『ありがとう!わーい!』
『え、なにその、ももかメロンか
わかんねーパン…』
蓮はももメロンパンを見て
複雑そうに顔を歪めている。
『美味しいんだよ!
ほら!蓮にも半分あげる!』
『いや、俺はいいよ…』
『え~、なんでよ!』
なんか元気出てきた!!
これもぜんぶ、蓮と愛達のおかげかな。
そしたら……………
『美月…』
『…爽…くんっ』
爽くんが教室に私を訪ねてきた。
でもなんで…?
爽くんはポケットに手を入れながら
私に近づいてきて
『ほら、美月も』
そう言いながらポッケから出した
スマホを横に振っている。
『そ、爽くん??』
え、なになになに?
どうゆうこと??
愛、のんちゃん、蓮、クラスのみんなも
私と爽くんに注目している。
そしたら爽くんがポツリと呟いた。
『LINE…のフルフル。』
…フルフル?
『あ!あー!うん!』
なんだ!LINEのフルフルね!
私も同じようにポッケから出して
スマホを横に振った。
『あ、きた。』
『う、うん!』
爽くんはスマホをワンタッチしたら
すぐにポッケにおさめた。
『じゃ、それだけ。』
そう言ってすぐに教室から出ようとする。
でも待って!これどうゆうこと??
爽くん彼女いるくせに、
私に思わせぶりがしたいの!?
『爽くん、な、なんで?』
私は爽くんの背中を呼び止めると
爽くんは首だけをこっちに向けて
『サッカー。』
それだけ呟いて教室から出ていった。