好きとか。
試合は終わったみたい。
もちろん優馬のいるチームが勝利。
『やったね!爽くん!』
『うん。』
爽くんも嬉しそうにしてる。
今日、ほんとに一緒に来れて良かった!
私が爽くんを見てニコニコしてると
『美月ーーー!!!!!!』
爽くんが相手チームとの挨拶を終えると
こっちに走ってきた。
『優馬ーーー!!!!!!』
私は優馬に駆け寄ってハイタッチする。
優馬は汗を吹きながらキラキラしていた。
『美月も爽も来てくれてありがと!
ほんと勝てて良かった!!』
『おめでと!優馬のシュート
超かっこよかった!!!』
優馬っていつでもかっこいいけど
サッカーしてる時がピカイチにかっこいい!
『ね、爽くん!!…ん?』
振り返って爽くんに微笑むと
爽くんはなんだか複雑そうな顔をしている。
『……爽くん、どうかした?』
長い時間、立ってたから
疲れちゃったのかな?
心配して顔を覗くと
爽くんはフイっとそっぽを向いた。
…え?
『別に…………。』
もしかして怒っちゃった!?
そんなに疲れたの??
『爽~?どうしたんだよ!
お前らしくねーじゃんか!』
優馬も笑って爽くんに話しかけると
爽くんはいじけたように優馬をチラっと見た。
そして少し沈黙した後
『ごめん、なんでもねぇ。』
そう言ってジュースを買いに
自販機のところに行ってしまった。
『爽、どうしたんだろ。
いつももテンション高い方じゃないけど
今日はなんか…てか、はぶててる?』
『わかんない。爽くんってなんか
掴めなくて…』
爽くん、今、何を考えてるの?