君のそばにいたくて

 私に黙々と筆記で書く成瀬くん 
 そんな時も彼は笑顔で
 ああ、強いな。って思った。

 「「 どうして泣いてるの? 」」

 そんな事をいう君に
 何かと思った。

 ――― ああ、私泣いてんのか。

 「 ごめんね、ごめん。なんでもない。 」

 ソっとハンカチを出してくれた
 成瀬くんに笑顔でありがとうって
 伝えた。

 
 そして今でも分かるんだ。
 君が好きだ、大好きだって。

 でも思った時に成瀬くんは
 紙に書いた。

 「「 俺恋愛しないって決めたんだ。
   人に迷惑かけまで愛したくないって 」」

 心が溶けた。
 ああ、また同じだって思った。

 ―― また高校の時の用にフラレた。
< 24 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop