ラケット

私は後ろに乗った。

ドキドキが止まらない…

「よし!じゃあつかまってろ!」

ちっ…近いよお!!!

大きな背中に見とれてたら

「きゃっ!!」

落ちそうになった

「大丈夫かあ?
…ほらっ」

笑いながらコーチは私の腕をつかんでコーチの腰へとまわした。

「えっ…」

「しっかりつかまってろ!」

そう言って進んで行った。
「あっ!家ここです!」

「俺ん家から近いな!
これから一緒に行くかあ?」

「いや…そそんな…」

顔が赤くなったのがわかる。

「冗談だよ!じゃあなっ」

「ありがとうございました」
「おうっ」

冗談かあ…
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