理想の形あいつの色
出会いの春
退屈な毎日
春。
それは別れの季節であり、出会いの季節である。
わたし、川瀬未愛(かわせ みあ)は高校2年になった。
わたしはただ何も考えずに空を見上げるのが好きで、そんなわたしには友達も少なかった。
春休みが明け、いよいよ明日から学校である。
-はぁ、またこの季節が来た。
なんてそんなことを考えながらベランダで缶チューハイをあけていた。
洗いざらしのタンクトップにぼさぼさの頭、
さえないメガネ姿でぼーっと空を見ているのが好きだった。
3年前にお父さんに買ってもらった大好きなヘッドホンから流れてくる大好きな音楽。
わたしにとってそれが一番の幸せだった。
そうこうしているうちに酔いが回ってきて気持ちよくなってくる。
-♪
わたしは、その歌を歌いだす。
空の中で、アーティストと一緒に歌いだすこの感覚。
自然と音楽と自分が一緒になるこの感覚が大好きだった。
「みあー、降りてらっしゃい。ご飯出来たよー」
-…今行く。
こうしてわたしの初めての春が始まる。
春。
それは別れの季節であり、出会いの季節である。
わたし、川瀬未愛(かわせ みあ)は高校2年になった。
わたしはただ何も考えずに空を見上げるのが好きで、そんなわたしには友達も少なかった。
春休みが明け、いよいよ明日から学校である。
-はぁ、またこの季節が来た。
なんてそんなことを考えながらベランダで缶チューハイをあけていた。
洗いざらしのタンクトップにぼさぼさの頭、
さえないメガネ姿でぼーっと空を見ているのが好きだった。
3年前にお父さんに買ってもらった大好きなヘッドホンから流れてくる大好きな音楽。
わたしにとってそれが一番の幸せだった。
そうこうしているうちに酔いが回ってきて気持ちよくなってくる。
-♪
わたしは、その歌を歌いだす。
空の中で、アーティストと一緒に歌いだすこの感覚。
自然と音楽と自分が一緒になるこの感覚が大好きだった。
「みあー、降りてらっしゃい。ご飯出来たよー」
-…今行く。
こうしてわたしの初めての春が始まる。