【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。
確かにその雑誌には色々と、彼の部屋に行くときの注意点、服装、アピールポイント等々書いてあるけど。
距離を縮めるって…。
べつに、勉強しに行くだけだもん。
ラブラブカップルのおうちデートじゃあるまいし。
「わ、私達別にそういうのじゃないから」
「むこうはそう思ってないかもよー?」
「どういう意味よっ」
「翼くんだって、オトコだよ?」
「…っ!?」
詩織は意味深な笑みを浮かべる。
やだちょっと…!
何言ってるのよ、まさか…。
「部屋で二人きりでしょ。
チューくらい覚悟しといたほうがいいんじゃない?」
「…はっ!?」