【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。
それを見た瞬間胸がズキッと傷む。
なによ…そんな顔しなくても。
いや、さすがに押しのけたのはまずかったかもしれないけど…。
「モモ、ごめん」
黒瀧くんはそう言って少しうつむくと、私の頭にポンと手を乗せた。
別にそこまでヒドイことをされたわけじゃないはずなのに、
すごくヒドイことしたみたいな謝り方。
だけど何も言えない。
気まずくて…。
何を話したらいいのかわからなくて。
二人の間に今までにないくらい、気まずい空気が流れた。
さっきまで居心地の良かった部屋が、一瞬にして居心地が悪くなったような感じだった。
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