【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。

「はぁ…」



なのにどうしてだろう。


こんなに気分が悪いのは。



黒瀧くんが悲しそうな顔したのが頭から離れなくて。


傷つけちゃったかも、なんて少し不安になった。


悪いのは向こうなのに。

なにこの罪悪感。


私なにも悪いことしてないでしょ?拒否して当然でしょ?


なのにどうしてモヤモヤしちゃうんだろう…。



.


*


.


「どうしたの?そんなため息ついて」



昼休み、また詩織が私のところへやってきて。


やっぱり変だと思われたみたい、色々聞かれた。



「もしかして昨日翼くんと何かあった?」


「…べ、べつに」


「ウソ、絶対なんかあったでしょ」


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