【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。

.


*

.


「…えぇ〜っ!!?

ほんとにキスされそうになったの!?」


「シィィ〜〜っ!!」



詩織に話したら、案の定大騒ぎされた。



「大声出さないでよっ!!

それに、してないからね!!」


「なんだ、しちゃえばよかったのに〜。もったいない。

想像しただけでニヤけちゃうわ、私。羨ましくて」


「やめて〜っ!!」


「なに、それを恥ずかしくて突き飛ばしちゃったの?」


「う、うん…」


「なるほど。だから気まずくなっちゃったわけね」


「……」


「だから今日翼くん来なかったんだ」


< 132 / 289 >

この作品をシェア

pagetop