【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。

そう言われるとなんだか胸が痛い。


私が悪いみたいじゃない。


別に悪いことしてないのに…!



「まぁ、桃果の気持ちもわかるけどね〜」


「でしょ!?」



詩織はうんうん、と頷きながらサンドイッチを一口かじる。



「でもさぁ、翼くん的にはやっぱショックだったんじゃない」


「……っ」


「突き飛ばされたら凹むよさすがに」


「…し、しょうがないでしょ!ビックリしたんだもん!

それに、友達からって言ったのは向こうなのに、いきなりキスするとか…」


「うーん…。でもしたいでしょ。

好きな子とキスくらい」


「えっ!?」


「桃果のことが好きなんだもん。仕方ないよ」


「……なっ」


< 133 / 289 >

この作品をシェア

pagetop