【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。
そう言われるとなんだか胸が痛い。
私が悪いみたいじゃない。
別に悪いことしてないのに…!
「まぁ、桃果の気持ちもわかるけどね〜」
「でしょ!?」
詩織はうんうん、と頷きながらサンドイッチを一口かじる。
「でもさぁ、翼くん的にはやっぱショックだったんじゃない」
「……っ」
「突き飛ばされたら凹むよさすがに」
「…し、しょうがないでしょ!ビックリしたんだもん!
それに、友達からって言ったのは向こうなのに、いきなりキスするとか…」
「うーん…。でもしたいでしょ。
好きな子とキスくらい」
「えっ!?」
「桃果のことが好きなんだもん。仕方ないよ」
「……なっ」