【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。

あら、なんか約束しちゃってる?


てか恋わずらいってなによ。私のこと?


さっそくイジられてるんだけど。



だからちょっと話しかけづらかったけど、思いきって黒瀧くん達の前に躍り出てみた。


立ちはだかるように腕を組んで。



「あの…ちょっといい?」



すると一斉に目を丸くする彼ら。



「…えっ!?」


「わぁ、モモちゃんだ!可愛い〜!」


「噂をすれば…!」



そして誰より驚いた様子の黒瀧くん。



「っ、モモ…」



やっぱりまだ気まずそうな顔をしてる。



「ちょっと話があるんだけど」



だけど私がそう切り出すと、彼は素直に頷いて。



「…わかった」



それから友達みんなに断りを入れた。



「わりぃ、やっぱ俺パス」


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