【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。
すると空気を読んだ彼の友人達はササっとその場から居なくなる。
「オッケー、またなー!」
「お幸せにー!」
そしてやっと二人きりになって。
私は黙り込む彼に、自分から口を開いた。
「……お昼、毎日一緒に食べるんじゃなかったの?」
むすっとした顔で見上げる。
すると黒瀧くん。
「……あぁ、ごめん。
え、もしかして待ってた?」
「べつに。待ってないけど」
「…そっか」
「全然待ってないわよ。
でもなんで今日は来なかったわけ?」
あぁ、私ってすごく意地悪かもしれない。
だけどあえて問い詰めてみる。
「……ごめん。
モモにどんな顔して会えばいいかわかんなかった」
「……へぇ〜そう。
黒瀧くんって意外とヘタレなのね」
「…なっ」