【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。

「…えっ?」



私が下を向きながら告げると、驚きの声をあげる彼。


もうさっさと言ってしまおうと思った。

色々聞かれる前に。



「…は、恥ずかしかったのっ!

私、初めてだったから!!」



あぁもう!



「だからっ…」



顔面沸騰しそう。



「ご、ごめんねっ!突き飛ばしたりして!!」



なかばヤケクソな感じで謝った。



あぁもう恥ずかしい!

なんで私がこんなこと…。



すると黒瀧くんは、一瞬固まったかと思うと……



ーーぎゅっ。



ふいに体ごと思いきり抱きしめてきた。


みんなが見てるのに。



「きゃっ、ちょっ…!

ここ学校!!」


「モモ…」


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