【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。
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そして帰り道ーー。
二人で並んで歩いていると、黒瀧くんは急に語り始めた。
「…俺さ、モモに友達って言われて、
けっこーショックだったんだよね」
「えっ?」
そういえば…
そんなこと言ったっけ、私。
「なんだ俺、やっぱ友達としか思われてねーんだって思ったら凹んだ。
自分で友達からでいいっつったはずなのに」
…なんだ、分かってるんじゃない。自分で。
「おかしいよな。いつの間にか欲張りになってた。
モモと一緒にいるうちにだんだん、欲が出てきたっつーか…」
「……」
「調子乗ってたかもしんない」
「そうね」
とか返しちゃう私は、相当可愛くない。
だけど、黒瀧くんはそれを見てクスッと笑った。
「手強いな〜、相変わらず」
「あ、当たり前よっ。
私、そんな安くないもん!」