【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。

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*

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「鏡よ鏡、世界で一番美しいのはだあれ?」


「はい、それはお妃様にございます」


「ホホホ、やはりそうか。

この世に私より美しいものなど、いるわけないわ。オホホホホ!!」



午後からいよいよ私たち一年生の劇「白雪姫」が始まった。


劇の前に相葉くんがみんなを呼び、円陣を組んで、

みんなで一生懸命練習してきた劇、絶対成功させようぜって声を出し合った。



私は落ち込んではいたものの、今までの練習を無駄にはしたくなくて。


それにやっぱり私にだってプライドはあるから、投げ出したくはなかった。


だからこれが最後だと思って必死で魔女を演じた。



ステージの上に衣装を着て私が現れると、観客がみんなワアァ、とわいた。


その瞬間はとても気持ちが良くて。


もうこの際悪役になりきってやろうと思った。


イメージなんてもう、どうでもいい。


私にできる精一杯をやろうって。


そう思って演じたら、とても気持ちが良かった。


すんなりと役に入っていける。


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