【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。

「俺が白百合とキスしたと思ったから?」


「っ、」


「それが原因…?」



そう問いかけると、覗き込むように私を見つめながら、そっと頬に触れる。


図星を突かれた私は、恥ずかしくて顔が真っ赤になった。


もうヤキモチ妬いてたことも全部バレバレだ。



「そ…、そうよ!悪い!?」



逃げ場を失って、白状するしかなくて、まるで逆ギレのように言い放つ。



「だ…だって…、翼くんがっ… 」



なのに、どうしよう。

喋るとだんだんと涙がポロポロ溢れてきて、止まらなくなる…。



「白百合さんとばっかり…っ、仲良くしてるから…」


「え?」


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