【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。
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「もうっ!
なんで一緒にお昼食べなきゃいけないのよ!」
学食にて黒瀧翼と向かい合って座る。
彼は頼んでもないのに一番人気のAランチをおごってくれた。
「そりゃあだって、モモと一緒に過ごしたいし」
「私は過ごしたくない!」
「えー俺、未来の旦那なのに?」
「…っ!?」
…あぁ、
いったいこの男の思考回路はどうなってるのかしら。
私がこんなに嫌そうにしてるのに。
なんで伝わらないんだろう!
「勝手に決めないでよっ!!」
あまりの鈍さというかゆるさにイライラしてくる。
だけど彼は気にもしていないみたいだった。
はぁ、一体なんで…
「ねぇちょっと、」