【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。
それでも相変わらず素直にデレデレ喜べなかったりするんだけど…。
翼くんはいつだってすごくストレートだ。
だから私は恥ずかしくて。
嬉しいのになんでもないフリしたりしちゃう。
内心ほんとはドキドキしっぱなしだけどね。
翼くんはさりげなく、私の冷えた手をコートのポケットに入れて歩き出す。
自然とこうして恋人らしくいられることが、やっぱりすごく幸せだなって思った。
確かに最近は放課後あまり会えなかったけど、彼はいつもどおりだ。
心配いらないのかな。
今日はめいっぱい楽しみたいな…。