【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。

まさかさっそく使ってもらえるとは思わなかった。



「…どう?」



だけどイメージどおり。


やっぱり似合ってる。



「うん。すっごく似合ってる。

さすが私が選んだやつね」


「はは、ほんとだな。ありがと」



…幸せだなって思った。


付き合うって、こういう感じなんだって。


翼くんの彼女だってことをあらためて実感したみたいに。



「それじゃあ今度は俺から…」



だけど、次は翼くんがプレゼントを…とカバンから何か取り出した時だった。


ふと後ろから声をかけられて。



「…あっ、あーーっ!!

あなたもしかして!!」


< 278 / 289 >

この作品をシェア

pagetop