【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。
なんだかものすごくドキドキした。
嬉しい…。
翼くんはやっぱり、私の想像以上に真面目で素敵な人だ。
だってわざわざ私のために、バイトなんかしてプレゼント買ってくれるんだもん。
彼の育ちなら、普通に暮らしてればバイトとか無縁のはずなのに…
私は感激しながら、その小さな箱を開けてみた。
すると中から小さな宝石のついた指輪が出てきて。
ウソ……。
小さいけれどそれはたぶん、ダイヤだった。
ダイヤのついた可愛いハートモチーフのシルバーリング。
「…えぇ〜っ!?ウソ〜〜!!」
あぁ、なんか泣きそう…。
「ごめんな、こんな安モンしか買えなくて」
翼くんはそんなふうに言うけど、値段なんかどうでもいい。
何百万の高いジュエリーより、もっと価値があるよ。
「ううん、嬉しい…っ」