【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。
ウソ、すごい…。
そっか。
だから詩織は私がすごい不安がってても、余裕みたいな顔してたんだ。
言われてみればなんか帰り道アクセ見たいからって付き合わされたことがあるかも…。
「す、すごい…。
ありがとう……」
なんかもう、幸せすぎてどうしよう…。
こんな嬉しいプレゼント、はじめてだ。
すると翼くんは感激して泣いてる私の頬にそっと手を当てる。
そして目を合わせると静かに言った。
「…モモ、結婚しよう」
ーーどきん…。
もう片方の手で、私の左手をそっと持ち上げて、指輪にキスをして。
「俺だけのものになって?」