【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。
最悪…!
なんで同じこと何回もやっちゃうの〜!!
もういいかげん逃げ出したくなってくる。
だけど誰も待ったはしてくれない。
ボールは私の頭上を行ったり来たりする。
だんだんとそれに目が回りそうで。
私は苦痛に耐えながら、ただ時間が過ぎるのを待つばかりだった。
そんな時ふと感じる視線…。
自分達のバスケの試合を終えた4組の人気者男子の集団。
その中に見覚えのあるあの男。
うっ…。
あの黒瀧翼が見てる。
暇そうに女子の試合を。
その姿を確認した瞬間目が合った。