【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。

みんなが心配してくれる声が遠くに聞こえる。


最悪…

もう嫌…


どうしてこうなるの。


だけど私は目を開けることができずに、そのまま意識を手放した。



.


*

.



…白い天井。


独特の匂い。


意識がぼんやりとしたまま薄目を開けると、そこはどうやら学校の保健室のようだった。



あれ私、いつの間にこんなところに?


確か体育館でボールが顔面にぶつかって倒れて……



はっ…!


だ、大丈夫かな?顔。


痕残ったりしてないかしら。

鏡っ!



「……モモ、起きた?」



どき。


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