【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。
ちょっと待って。
なに言ってるのよまた…
「モモのことは俺がもらうから安心して」
「…っ、」
黒瀧翼は自信たっぷりにそう言い切る。
やっぱり相当思い込みが激しいみたいだった。
私には一ミリもそんな気ないのに。
っていうか、もらってあげるなんて何様?
「もらってくれなくていいですっ!」
「はは、相変わらず手強いな。
でもまぁいいや。
こうしてまた二人きりになれたし」
「…っ!?」
二人きりに…?
ちょっと待った。
そういえばここベッドの上…
「やだ、アンタ何企んでるの?
へ、変なことしないでよ…!」
思わず身を守る体制になる。
だけど黒瀧翼はそんな私を見てまたクスクス笑った。
なんなの…!