【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。
「そういえば桃果のパパ、桃果が16歳になるまでに結婚相手を見つけるみたいなこと前言ってたけど、あれどうなったの?」
詩織の発言にふと一瞬固まる。
そういえばそんなこと前パパが言ってたな…。
でもまさか本当にそんなわけ…ないよね?
「いやぁ…忘れてるんじゃない?
っていうかそんなの、あってもお断りよ。
私、結婚はねぇ、お見合いじゃなくて恋愛結婚って決めてるの。
だから絶対親に決められた結婚なんて嫌っ!」
勢いよく言い返したら詩織はふふっと笑った。
「だよね〜。桃果ならそう言うと思ってた。
早く理想の王子様が見つかるといいけどね〜」
「また、バカにして…」
「だって桃果の理想高すぎるんだもん」
「し、仕方ないでしょっ。
だって私、可愛いし」
「うわっ、また自分で言う!
賢い女は思ってても言わないんだよー?」