【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。

***

「…って、あの……

アナタふざけてる?」


「えっ?なにが?」


「これのどこがイチオシなわけ?

素敵なお店連れてってくれるんじゃなかったの!?」



放課後、黒瀧くんが連れて行きたいところがあるっていうから、仕方なくついてきたら、そこは予想していた場所とは全く違うお店だった。


私は思わず店の前にて、入るのをためらう。


だってこんな……



「お好み焼き、嫌い?」


「…そうじゃなくてっ!!

普通、好きな子を初めてデートに連れていくんなら、もっとオシャレなとこ行くでしょ!

なにこれ、まるでお前本命じゃないって言われてるみたいよ!

あぁ、もしかしてアナタ他にたくさん彼女いて、私は遊びなわけ?

だったらもう今日でおさらば…「いや、落ち着け」


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