【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。

だけどすかさず手を繋いでくる彼に私は抵抗できず…


しぶしぶそのお好み焼き屋に一緒に入った。



もうっ、まったく…


強引なんだから!


お好み焼きデートなんて、全然ムードないじゃない…!


.


*

.



「お待たせしました〜!

こちらもちのり明太チーズと、デラックスになります〜!」



威勢のいい店員がお好み焼きのタネを運んでくる。


黒瀧くんはそれを受け取ると、さっそく慣れた手つきで混ぜはじめた。


注文は全部黒瀧くんにお任せ。


私はムスッとしたままそれを座って見てる。


そしたら彼は今度は制服のネクタイをシャツのポケットに入れ、腕まくりし始めた。



「俺が焼くからモモは待ってて。

熱いから鉄板気をつけろよ」


「…よろしく。

私、お好み焼きなんて焼き方わからないし」


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