【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。
意地悪なこと言うから慌ててそう答えた。
もう、こうなったらいっぱい食べてやる!
黒瀧くんの前でしおらしくする必要なんてないしね。
色気より食い気よ。
もう知らない!
黒瀧くんはふっ、とまた楽しそうに笑う。
「そうこなくっちゃ。
よし、なんなら追加で頼もうぜ。
他にもオススメあるよ色々」
「…わかった、いいわよ。
だから早く焼いてよね。
あとね、やっぱり青のりかけていいから」
「え?あぁ、苦手なんじゃなかったんだ」
「歯につくから嫌なだけよ。
でも別に黒瀧くんの前でそんなのどうでもいいわ。
それよりおなかすいた」
「おぉ、なんか急にすげー乗り気じゃん」
「だって足りないんだもん、まだ」