【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。
***
「まぁ、お嬢様!
いつにもましてお綺麗ですわ!」
世話係の梅子が私のドレス姿を見て声をあげる。
今日は例のパーティー当日。
いつもよりバッチリメイクをして、髪型にも気合を入れた。
ピンクのドレスは新しく買ったもの。
着飾るとやっぱり不思議とテンションが上がる。
「これでどんな男もイチコロですわね!
さすが桃果お嬢様」
「まぁね」
ほんと、私ってこんなに可愛いんだから、黒瀧くんにこだわらなくてもいくらでも他が選べるんじゃないのって思う。
こんなに若くして婚約者決めちゃうなんてもったいなくない?
鏡を見ながらそんなことを考える。
だけど…