【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。

祐二くんの案内で、ラウンジまで連れて行かれる。


フロア全体貸切のせいもあってか、人気はなく静かだった。


私はくたびれてソファーに腰掛ける。


なぜだか異様に眠たかった。



「…はぁー、俺もちょっと休憩」



そう呟きながら隣に座る祐二くん。


でもなんか、近い。



「ねぇちょっと…近いんだけど」


「そう?

いいじゃん、俺ら二人きりだし?」


「は?やめてよっ。彼氏でもあるまいし」



そう言って睨みつけたら急に手を握られた。



ーーぎゅっ。



「えっ、ちょ……っ。なに?」



やだ、なによ、気持ち悪い。


なんか急に距離が…。



「それにしても桃果ちゃん、キレイになったよね〜」



祐二くんは急にいやらしい目つきで私を見つめてくる。



「だ、だから離して…」


「そのドレス、すげーそそる」



うっ…。


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