【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。

すると、背後から急に声がして。


何かと思ったら、次の瞬間どこからともなく誰かのヒジが現れ、隣にいた祐二くんの頭に勢いよくヒットした。



ーーガンッ!!



「…おわぁっ!!」



バッターーン!!!!



そのままソファーから落ちて尻餅をつく祐二くん。



…えぇぇ〜っ!!


いったい…何事!?



驚いて振り返ると、そこには光沢のあるスーツに身を包んだ黒瀧くんが立っていた。



う、ウソ……。



彼は今まで見たことがないくらい怖い顔をしてる。



ーーどきん…。



「俺のモモに何してくれてんの?」


「……いってぇ〜」



えっ…。

ちょっと待って。俺のモモとか言っちゃってるし。



「大丈夫か?モモ」


「あ…だ、大丈夫…」


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