【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。
そう言われた瞬間、心臓が今までにないくらい思いきり飛び跳ねたのがわかった。
黒瀧くんは上着の両端を両手で持って、私をその中に閉じ込める。
まるでとらわれてしまったかのように、動けなくて。
祐二くんに近寄られたときはあんなに嫌だったのに、どうして…?
吸い込まれそうなその瞳から、逃げられない…。
あぁ……。
だけどその時急にクラッとめまいがして、足の力が抜けた。
「…っ」
思わずその場に座り込む。
「…っ、モモ?
おい、モモ!!」