【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。
「なんかフラフラしてて変だなって思ったら、酒のせいだったっぽい。
ワインだな、たぶん。
ほんのり酒っぽい匂いしたし、影山いわく間違いないってさ。
あいつなんか色々知識あるから」
「う…うそ…」
やだ…私…。
あれお酒だったの?
…祐二くんに渡されたジンジャーエール。
あんまり甘くないなとは思ったけどまさか…
「ど…どうしよう。
どおりでなんか変だと思ったのよ。
頭クラクラするし。力入んないし。でもまさか……。
あっ!これ、パパには言わないでよ!」
パパに言ったらすごい怒られそう…。
理由色々聞かれたら面倒だし、黒瀧くんもきっと困るよね。
「大丈夫。おじさんにはそれは話してないよ。今騒ぎになったら大変だし。
でも主催した側にも責任あるから、俺と親父からあとで謝ったほうがいいかもな。
ごめん」
「…っ、なんで謝るのよ!
別に黒瀧くんは何も悪くないでしょ!勝手に間違えて飲んだ私が悪いの。
だからこれは私一人の責任だから、黙ってて大丈夫。それより…」
「…ん?」
「わ…私のほうこそ、
色々振り回して…ごめんなさい」