バスケ愛が止まらない君に。
───休み時間
「日奈…もう私…数学死んだ…」

「優、数学苦手やもんね~でもほら、その分次の英語で巻き返し!」

「よね!よーし頑張ろ!」



そしてその日の帰り。

自転車置き場で同じクラスの男子…

確か名前は、、田上廉人くん。

すごくイケメンって
同じクラスの女子はもちろん、他のクラスの女子も観に来るくらいで、その度にクラスの中がザワザワなるんだ。

でも、なぜか女子を少し遠ざけていて。

この前なんか、他のクラスの女子から
「LINE教えてください!」
って言われてたんだけど
返した言葉は
「いや、いいです」
で。

ちょっと怖いと思っちゃったんだよね…

もちろん私みたいな地味な女子なんか、目すら合ったことがない。

ってことは、今話し掛けるしかないよね、、

「田上くん!」

「…何??」

「あ、えっと…また明日ね!」

「え??…うん」

「じ、じゃあね!!」

それだけ言って、私は逃げ帰ってしまった。

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