【完】イケメン*Twins~悪魔の誘惑~
────コンコンッ
長い時間ボッーとそんなことで頭いっぱいにしてたとき、部屋にコンコンッとノックする音が響く
「新ー?入るぞー?」
真歩だ
俺は手に持っていた手紙を慌てて、引き出しへとしまった
それと同時に、真歩が部屋の中へと入ってくる
「…なに」
「いや、ずっと部屋閉じこもってるから何してんのかなーって」
ヘラリと笑いながら言う真歩に「さっきまで寝てたんだよ」と適当な嘘を吐く
「そんで、はやく出てけ」と言わんばかりに睨みつけると、真歩は俺のベッドに腰をおろした
そうだ…こいつ鈍感ではっきり言わなきゃわかんねぇんだった…
「なぁ」
なんて追い出そうか考えていると、真剣な顔をしている真歩に話しかけられる
「…んだよ」
「望月…大丈夫そうか?」
このタイミングで望月かよ……
「なにがだよ」
「や…楠木たちとかと…
まぁなんもないならいいんだけどな!」
楠木……?
聞いたことあるような…ないような…
誰だっけ?と悩んでると、ふと髪クルクル女を思い出す
ああ!あいつだ!化粧濃いやつ!
閉じこめ事件以来、特になにもされてないと望月からは聞いた
けど…あいつは何かあっても俺には言わねぇ
あの女3人グループに、もう俺達に近寄れないくらいにしてやろうと考えていたが望月に「絶対だめだからね」と強く言われ、俺からは何もしていない…けど
次もし、なんかやったときは
証拠おさえて言い訳なんてさせねぇし
二度とやらせねぇようにするから絶対。
それより明日…
今日のことひきずって気まずくなってたらどーするか……
いつも通り
あいつと過ごせればいいんだけど…。