【完】イケメン*Twins~悪魔の誘惑~
聞こえないくらいの小さな声でボソリと呟くと、こころんが"はっきり言え"と言わんばかりにこちらを見ている
「………わからない」
自分の気持ちがわからなくなっていた。
こころんから視線を下に向けて黙りこむ
すると、フフッと笑うこころんの声が耳に入ってきた
「要?」
「な、なんでしょうか…」
いつもより優しい声で私の名前を呼ぶ
こころんのほうをチラリと見ると視線が重なった
「わからないって言ってる時点で
もう答えは出てるじゃん!」
優しく微笑んでそう言うと「あ~私もなんだか恋したくなっちゃうわ」とこころんは呟いてペタリと机に突っ伏した
答えは出てる…………?
ど、どういうこと…??
こころんの言葉が頭の中で疑問に変わる
はてなばかりが溢れてきたときだ
「…ほんとはこのこと言うつもりなかったんだけどさぁ……ここからは私の独り言だと思って話聞いてて…?」
こころんが机に突っ伏したまま、話し始めた
私がコクコクと頷くとゆっくりと口を開く