何度でも契りを。
平和な日常
「っ~!イタタタタ…」
腰をさすっていると、上からため息混じりの声が聞こえた。
「相変わらずドジだよね、桜姫って。」
思わず言葉を詰まらせてしまう。
まったくもってその通りだからだ。
「あ、チャイム鳴った。教室帰ろ。」
「待ってよー!」
ーーーーーーーーーーーーー
「櫻井!」
「なんですか、原田先生。」
「悪いが、これ生徒会長の仕事なんだが…いつもの通り逃げ出してな。変わり頼めるか?」
またか…と心の中で呟き、頭を抱えたくなる気持ちを押し殺して引き受ける。
「ありがとう、じゃ副会長頼んだぞ。」
まずは生徒会長探さないと今日会議なのに…手のかかる生徒会長だ。
なんとか、生徒会長を見つけ出し放課後の会議には出るように伝える。書類は結局僕がやる事になってしまった。
「以上で、生徒会の活動を終わります。礼、ありがとうございました。」
会議が終わり、職員室へ書類を出し家に帰ろうとした時誰かにぶつかった。
「あー、もう今日ツいてないなぁ…。」
「大丈夫ですか?」
「あ、はい。えっと…」
「あぁ、僕は櫻井優良(さくらい ゆら)って言います。」
「わ、私、山神桜姫(やまがみ おうひ)って言います。」
おうひ…どんな漢字だろうか。王妃、桜妃…この辺りだろうか。
「さくらい…もしかして副会長の?」
「そうですが、なにか?」
「学年1位、全国模試トップ常連、弓道全国3位の?」
僕の経歴がすらすらと並べられる。
僕にとっては正直どうでもいい。
「まぁ、一応。貴方は1年生なんですね。」
「はい!1-Aのものです。あ、さっちゃん、待たせちゃってるかも…。櫻井先輩これで失礼します!」
バタバタと昇降口へ急ぐ彼女を見つつ僕は落としたファイルを掴み、職員室をノックする。
ーーーーーーーーーーーーー
「あの二人が接触しました。どう動くと思います?梨花さん。」
「さぁ…あの二人が覚醒してくれたら面白いのにね。」
「それは、見てる限り半年は必要じゃないっすか?引き続き監察をしますんで通信切りますね。」
少年は満足そうに櫻井優良を見つめニヒルな笑いを浮かべた。
腰をさすっていると、上からため息混じりの声が聞こえた。
「相変わらずドジだよね、桜姫って。」
思わず言葉を詰まらせてしまう。
まったくもってその通りだからだ。
「あ、チャイム鳴った。教室帰ろ。」
「待ってよー!」
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「櫻井!」
「なんですか、原田先生。」
「悪いが、これ生徒会長の仕事なんだが…いつもの通り逃げ出してな。変わり頼めるか?」
またか…と心の中で呟き、頭を抱えたくなる気持ちを押し殺して引き受ける。
「ありがとう、じゃ副会長頼んだぞ。」
まずは生徒会長探さないと今日会議なのに…手のかかる生徒会長だ。
なんとか、生徒会長を見つけ出し放課後の会議には出るように伝える。書類は結局僕がやる事になってしまった。
「以上で、生徒会の活動を終わります。礼、ありがとうございました。」
会議が終わり、職員室へ書類を出し家に帰ろうとした時誰かにぶつかった。
「あー、もう今日ツいてないなぁ…。」
「大丈夫ですか?」
「あ、はい。えっと…」
「あぁ、僕は櫻井優良(さくらい ゆら)って言います。」
「わ、私、山神桜姫(やまがみ おうひ)って言います。」
おうひ…どんな漢字だろうか。王妃、桜妃…この辺りだろうか。
「さくらい…もしかして副会長の?」
「そうですが、なにか?」
「学年1位、全国模試トップ常連、弓道全国3位の?」
僕の経歴がすらすらと並べられる。
僕にとっては正直どうでもいい。
「まぁ、一応。貴方は1年生なんですね。」
「はい!1-Aのものです。あ、さっちゃん、待たせちゃってるかも…。櫻井先輩これで失礼します!」
バタバタと昇降口へ急ぐ彼女を見つつ僕は落としたファイルを掴み、職員室をノックする。
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「あの二人が接触しました。どう動くと思います?梨花さん。」
「さぁ…あの二人が覚醒してくれたら面白いのにね。」
「それは、見てる限り半年は必要じゃないっすか?引き続き監察をしますんで通信切りますね。」
少年は満足そうに櫻井優良を見つめニヒルな笑いを浮かべた。